MetGIS 基礎

ワールドワイドな山岳気象予測システム

MetGISは、気象予測、特に非常に高解像度の気象予測の結果を自動的に地図化するのに非常に有効なシステムです。2007年以降　気象条件に左右される職業についている方々が、たとえば気象災害の危険性の軽減や彼らの得た気象情報をより価値のあるものとするために我々の気象予測のシステムを利用しています。利用している方から我々のシステムに最も要望があるのは、機能の増加並びに適用地域の拡大です。現在MetGISでは、200地域、数千の町や村、地球上の多くの山脈の頂上に関する様々な予測情報を一日一度、8国の言語で提供しています。

非常に画期的な予測手法

MetGISとは、気象学（Meteorology）の略語であるMetとGIS(地理情報システム)との合成語である。MetGISの主要な特徴を一つ挙げるとすると、非常に画期的な予測手法、気象モデルの予測結果と詳細な地形データとの融合である。特に山岳地域においては、従来の気象予測システムと比べるとMetGISの結果は優れている。なぜならば予測地点の正確な標高や地形情報が予測計算に反映されているからである。従って、例えばスキー場のような小さな領域から遠征先の山のような離れた地域まで水平分解能100mよりも高分解能な非常に詳細な気象予測の地図が作成可能である。

優れた視覚性

最新のグラフィカルユーザーインターフェイスは改良され、以前のものと比べると、予測が見やすくなっただけではなくさらに快適になった。MetGISの注目すべき特徴は、提供される予測地図から、標準で掲載されている町だけではくどのような場所であろうと簡単に検索できる機能があることである。予測された要素の値は、マウスのカーソルを代表的な場所の近くに持って行くだけで見ることができる。さらにある点における時間経過や線的な予測（例えば道路や山の登頂ルートなど）が、単に予測地図上でマウスをクリックするだけで効果的な方法で見ることもできる。

高度に専門的な背景

MetGISの予測の驚くべき精度は、その非常に科学的な背景に起因する。MetGISは、様々な分野にまたがる国際的な研究の協力の枠組みのなかで、開発されている。様々な国の研究機関、大学、気象会社にある気象、雪氷学、GISやソフトウェアの開発者など非常に広い専門分野の英知が、MetGISには取り込まれている。しかし我々のチームの主要メンバーは、単に技術を持っているだけではなく、アウトドアや山登りもする。それらの経験は、我々のソフトが現実に役立つように改良するのに役立っている。